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フィッシング詐欺メールの例とは?よくある文面と見分け方、教育への活用方法を解説

フィッシング詐欺メールは、企業や組織を狙う代表的なサイバー攻撃の一つです。メールやログイン画面が本物と見分けにくいように作られているため、従業員が不審な点に気づかず操作してしまい、アカウントの乗っ取りや情報漏えいにつながるケースも少なくありません。

こうした被害を防ぐためには、技術的なセキュリティ対策だけでなく、従業員がフィッシング詐欺メールの特徴を理解し、不審なメールに気づけるよう教育することも重要です。

本記事では、フィッシング詐欺メールの基本的な仕組みやよくあるメール例、見分けるポイント、従業員教育への活用方法を解説します。

目次[非表示]

  1. 1.フィッシング詐欺メールとは?偽サイトへ誘導して情報を盗む手口
    1. 1.1.フィッシング詐欺メールの基本的な仕組み
    2. 1.2.企業ではアカウント乗っ取りや情報漏えいにつながる
  2. 2.フィッシング詐欺で届くメール例とよくある特徴
    1. 2.1.アカウント停止・不正ログインを装う例
    2. 2.2.請求・購入確認・配送通知を装う例
    3. 2.3.社内連絡・取引先連絡を装う例
  3. 3.フィッシング詐欺メールを受信した際の初動対応
  4. 4.フィッシング詐欺のメール例をセキュリティ教育に活かす方法
    1. 4.1.実際に届きそうなメール例で判断力を高める
    2. 4.2.見抜く訓練だけでなく、報告まで練習する
    3. 4.3.体験型学習で「怪しいと気づく・入力前に止まる・報告する」を定着させる
  5. 5.まとめ|フィッシング詐欺のメール例を知り、止まる・報告する行動を定着させる

フィッシング詐欺メールとは?偽サイトへ誘導して情報を盗む手口

フィッシング詐欺メールは、実在する企業やサービスを装ったメールを送り、受信者から認証情報や決済情報などを盗み取るサイバー攻撃です。

近年はメールや偽サイトが本物と見分けにくくなっており、個人だけでなく企業を狙った攻撃も増えています。警察庁サイバー警察局が公表している資料『令和7年における サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』によると、2025年のフィッシング報告件数は245万4,297件に達し、年々増加していることが報告されています。

▼フィッシング報告件数・不正送金被害額の推移

画像引用元:警察庁サイバー警察局『令和7年における サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について

出典:警察庁サイバー警察局『令和7年における サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について

フィッシング詐欺メールの基本的な仕組み

フィッシング詐欺メールでは、攻撃者が実在する企業やサービスを装ってメールを送ります。銀行・クレジットカード会社・通販サイト・配送業者・クラウドサービスなどをかたり、「アカウント停止」「不正ログインの確認」「支払い情報の更新」などの文面で受信者を不安にさせます。

メール内のリンクを開くと、本物に似せた偽サイトへ誘導されます。そこでID・パスワード・クレジットカード情報・認証コードなどを入力すると、攻撃者に情報が渡ります。入力された情報は、不正ログインや金銭被害、別サービスへの不正アクセスなどに悪用される可能性があります。

企業ではアカウント乗っ取りや情報漏えいにつながる

企業で特に注意すべきなのは、業務メールやクラウドサービスの認証情報が狙われる点です。従業員が偽サイトにID・パスワードを入力すると、攻撃者がメールアカウントやファイル共有サービスへ不正ログインする可能性があります。

不正ログインされると、社内情報・顧客情報・取引先情報・契約書・請求書などが閲覧・窃取されるおそれがあります。また、乗っ取られたメールアカウントが、さらに取引先へのなりすましメールに悪用される場合もあります。実在する担当者からのメールに見えるため、受信者が信じやすく、被害が社外へ広がるリスクもあります。

フィッシング詐欺で届くメール例とよくある特徴

フィッシング詐欺メールは、受信者が不安を感じたり、急いで確認したくなったりする文面で届くことが多くあります。ここでは、企業でも注意したい代表的なメール例と特徴を整理します。

アカウント停止・不正ログインを装う例

フィッシング詐欺では、「アカウントを停止しました」「第三者による不正ログインを検知しました」といった文面で、受信者の不安を煽るメールが使われます。パスワード再設定や本人確認を求め、メール内のリンクをクリックさせることが目的です。

例えば、「不正なログインが確認されました。以下のリンクから本人確認を完了してください。」「アカウント保護のため、24時間以内にパスワードを再設定してください。」といった文面が考えられます。緊急性を強調するメールほど、すぐにリンクを開かず、公式サイトや公式アプリから確認し直すことが重要です。

請求・購入確認・配送通知を装う例

「ご請求金額のお知らせ」「購入確認」「荷物のお届けについて」などを装うメールも、フィッシング詐欺でよく見られるパターンです。身に覚えがない請求や購入内容を見せることで受信者を不安にさせ、キャンセルや確認のためにリンクへ誘導します。

例えば、「ご注文内容をご確認ください。キャンセルをご希望の場合はこちらからお手続きください。」「お荷物をお届けしましたが、ご不在でした。配送状況をご確認ください。」といった文面です。身に覚えがない内容ほど焦って操作せず、正規のアプリや公式サイトから確認することが大切です。

社内連絡・取引先連絡を装う例

企業では、社内連絡や取引先連絡を装うフィッシング詐欺メールにも注意が必要です。経費精算・契約書・共有資料・請求書などを装い、取引先や社内担当者に見える表示名を使って、クラウド共有リンクや添付ファイルを開かせようとします。

例えば、「先日の件について、資料を共有しました。以下よりご確認ください。」「請求書を送付いたします。内容をご確認ください。」といった文面です。業務上自然なメールほど見抜きにくく、受信者が通常業務の一部として操作してしまう可能性があります。表示名だけで判断せず、送信元ドメイン・共有リンクの形式・文面の違和感を確認することが重要です。

フィッシング詐欺メールを受信した際の初動対応

フィッシング詐欺メールが疑われる場合は、慌ててメール内のリンクを開いたり、情報を入力したりしないことが重要です。被害を防ぐためには、次の点を確認・徹底しましょう。

  • 差出人やURLを確認する
    表示名だけで判断せず、送信元メールアドレスやリンク先URL、文面に不自然な点がないか確認します。

  • 認証情報や決済情報を入力しない
    メール内のリンクからログインせず、必要な場合は公式サイトや公式アプリからアクセスします。

  • 開いた・入力した場合は速やかに報告する
    リンクを開いたり認証情報を入力したりした場合は、情報システム部門など社内の担当窓口へ速やかに報告し、初動対応につなげます。

それぞれの見分け方や具体的な対処方法については、こちらの記事でも解説しています。

フィッシング詐欺のメール例をセキュリティ教育に活かす方法

フィッシング詐欺メール対策では、手口を知るだけでなく、実際に受信した場面で従業員が判断できるようにすることが重要です。

メール例を使ったセキュリティ教育を行うことで、従業員が怪しい点に気づき、入力前に止まり、必要に応じて報告する行動を身につけやすくなります。

実際に届きそうなメール例で判断力を高める

フィッシング詐欺メールは、通常の業務連絡やサービス通知に紛れて届きます。そのため、座学で注意点を説明するだけでなく、実際に届きそうなメール例を使って判断力を高めることが効果的です。

セキュリティ教育では、アカウント停止・不正ログイン通知・請求・購入確認・配送通知・社内共有など、複数のパターンを扱います。受講者に「どこに違和感があるか」を考えさせることで、送信元・URL・文面・入力画面を確認する習慣が身につきやすくなります。

経理部門には請求書や支払い確認、営業部門には取引先からの共有資料、人事部門には応募書類や面接連絡など、部門ごとに届きやすい文面を想定することも有効です。

見抜く訓練だけでなく、報告まで練習する

フィッシング詐欺対策では、メールを見抜いて開かないことが重要です。しかし、実際には誤ってリンクを開いたり、情報を入力したりする可能性もあります。そのため、教育では「見抜く」訓練だけでなく、誤操作後に誰へ何を報告するかまで練習する必要があります。

例えば、リンクを開いた場合、ID・パスワードや認証コードを入力した場合、添付ファイルを開いた場合に、情報システム部門やCSIRTへどのように連絡するかを確認します。報告テンプレートを用意し、送信元・件名・開いたURL・入力した情報・発生時刻などを整理できるようにしておくと、初動対応につなげやすくなります。誤操作を責めず、早期報告を評価する運用も大切です。

※・・・CSIRT(Computer Security Incident Response Team)とは、セキュリティインシデント発生時に、迅速な調査・分析、対応、再発防止策の策定を行う専門チームのこと。

体験型学習で「怪しいと気づく・入力前に止まる・報告する」を定着させる

フィッシング詐欺メールは、業務メールや正規サービスの通知に紛れるため、実際の判断に近い学習が求められます。知識として危険性を理解していても、業務中に自然な文面で届くと、リンクを開いたり、偽サイトで情報を入力したりする可能性があります。

体験型学習であれば、メール例の確認から、偽サイトで情報を入力する前の判断、誤操作後の報告までを実務に近い形で学べます。

セキュアプラクティス®』では、フィッシング・標的型攻撃メール・ランサムウェア・スミッシングなどのシナリオを通じて、人的対策を強化しやすくなります。管理者側で履修状況を確認できるため、教育の運用にも活用しやすいサービスです。

まとめ|フィッシング詐欺のメール例を知り、止まる・報告する行動を定着させる

フィッシング詐欺メールは、実在する企業やサービスを装い、偽サイトへ誘導して情報を盗む手口です。メール例としては、アカウント停止・不正ログイン・請求・購入確認・配送通知・社内連絡などがあり、通常の業務メールやサービス通知に見える場合があります。

被害を防ぐには、送信元だけで判断せず、URL・文面・入力画面の違和感を確認することが重要です。特に、メール内リンクから開いた画面でID・パスワード・認証コード・クレジットカード情報などを入力しないようにします。

もし情報を入力した場合は、速やかに報告し、パスワード変更やセッション無効化、ログ確認などの初動対応につなげる必要があります。『セキュアプラクティス®』のような体験型学習を取り入れることで、フィッシング詐欺メールへの判断力と報告行動を定着させやすくなります。

セキュリティア推進部
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